師匠の愛
最近はステージやイベントが多く、楽しい反面疲れも溜まり、体調を崩してしまいました。今週は対面レッスンはお休みして、久々にゆっくり過ごそうと思います。今日は久々にブログの更新をします♪
チェンナイでの師匠との日々についてお話しします。チェンナイの留学中は日曜日を除き、毎日師匠の個人レッスンを受けていました。チェンナイに滞在できる期間は限られていたので、とにかく師匠に「今からレッスンやるよ!」と言われたら、飛んでいくようにしていました。ですので、基本的には舞踊学校もしくは滞在していたアパートにて常に練習もしくは待機していましたね。チェンナイ滞在の目的は舞踊修行だったため、横道にそれないようにと師匠に常に言っていただいていました。
レッスン中は褒められることはないです(笑)アランゲトラムの前日までとにかく修正が続きました。アランゲトラム前は、師匠も自分の弟子をステージに出すため、本気で向き合ってくださいます。アランゲトラムを経験する良い点の1つは、師匠の指導をがっつり受けられること。もちろん、その結果自分の力も自ずと伸びます。
褒められることはないときくと、冷たく感じるかもしれません。ただ忘れてはいけないのは、師匠は本気でその人を伸ばしたい、本音で向き合いたいと思ってくださるからこそ、厳しく指導します。言わば師匠は舞踊における自分の母のような存在です。私はとにかくできない部分があると、本当に悔しくて何度も練習しました。己との戦いです。師匠も私のそんな性格をよく分かっていて、いつも厳しく指摘してくださったのだと今振り返って思います。だからバラタナティヤムの一つひとつの動き、演目は師匠との思い出に溢れています。私も楽しくも真剣に責任をもって伝えていきたいです。
生徒さんはそれぞれお仕事もしていて忙しい方ばかりです。とはいえやはり特にステージに登っていただく時は、私も直前までしっかり指導します。怒ったりはしませんので安心してください(笑)ただ細かい所まで気づいたことは伝えるようにしています。後は練習あるのみ。ステージ前はやはり練習をしていただかないと、どうしてもそれはお客様に伝わってしまいます。南インドでは踊りや音楽は神様に届けます。そのためにはまずは目の前にいる方に感動してもらえることが第一歩です。そうして初めて神様にも気持ちが伝わるのではないでしょうか。
アランゲトラムの当日は初めて師匠にたくさん褒めていただきました。ステージに登る前のプージャ(お祈り)では、まるで結婚式の新婦になった気分で、多くの方々に祝福していただきました。嬉しくて涙が出そうになり、同時に抱えていた不安や緊張が吹き飛び、内からみなぎるenergyを感じたことを覚えています。シュローカには本当にリラックス効果があります。以下の動画はプージャのシーンです。良かったらご覧ください。
師匠に今度褒めていただけるのは5年後?10年後?だと思います(笑)その時まで師匠との旅はまだまだ続きます。
風邪が流行っているようなので、皆さんもお気をつけください。また元気な姿でお会いできたら嬉しいです。
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