チェンナイの公演前の準備①

現在の師匠と一から学び始めて2年が経ち、ある日のオンラインレッスンの時に師匠から「今回チェンナイに来たら、ステージに上がってごらん。」と言っていただいた。そう言っていただいた時は、やっと師匠の名のもと踊らせていただけるんだという嬉しい気持ちもあったが、本当に良いのだろうか?という不安な気持ちが大きかった。

チェンナイについて師匠と久々の再会。師匠に直接会えた時はいつも胸がいっぱいになる。ただぼーっとする暇もなく、個人レッスンと舞踊学校Bharata Kalanjaliでのクラスが始まった。月~日まで基本休みはない(;^ω^)今回良かったのは冬だったので、気温がそこまで高くなかったことが救いだった。前回はとにかく早く師匠に会いたくて何も考えずに行ったが、真夏だったためレッスン中にかなりばててしまうこともあった。踊りの修行に行くのであれば、12月~2月あたりが良い。

まずはソロ公演の日程を師匠と話し合って決める。1か月半ほどの特訓を経れば十分間に合うだろうと師匠に言っていただいたので、もちろんYes!!とお伝えした。日程が決まってから日曜日以外は毎日師匠と個人レッスンを行った。公演前は新しい演目をあまり習わず、披露する演目をとにかく繰り返し練習する。私の新しい演目を習いたいと気持ちが見え隠れしたのかもしれない。師匠は「演目の数よりも自分の知っている演目をどれだけ極めることができるかがもっと肝心だ。」とおっしゃった。それ以降はとにかく目の前の演目に集中することにした。レッスンは厳しかった。本番同様、続けて体力のいるアイテムを師匠の前で踊る。師匠が細かく修正を加えていく。まるで彫刻のように、最初はざっくり削って、その後細部を仕上げていく。基本褒められることはない。前日まで訂正は続いた。

公演前の準備として自分でやらなくてはいけないことは色々ある。まずは衣装をそろえること。自分をどうステージで表現したいかをイメージして、慎重に色やデザインを選ぶ。最終的にはサリー屋さんから師匠にビデオコールをして、アドバイスもして頂いた上で決めた。

次に仕立て屋さんにそのサリーを持っていく。テイラーのアンナ(職人のおじさん)に英語と拙いタミル語で希望のスタイルと公演の日程を伝えた。いつもこのアンナは公演の前日にやっと衣装を渡してくれる。今回も前日にやっと「来ていいぞ」と言われ、衣装を受け取りに行った。サイズは合っているかな?とか似合っているかな?とかいつも心配になるが、いつも彼の作る衣装は完璧。一枚のサリーからこんな扇ができるのだから衣装の職人さんはやはり凄腕だ。

次にアクセサリーの確認。舞踊のアクセサリーは丈夫なものでも動きが激しいのと汗をかくため、劣化が進み気づかないうちに壊れているなんてこともある。私は念のため一週間前から入念にチェックをする。今回は髪の先につける飾りとイヤリングが壊れていたため、お店に行った。まるまるしていて可愛らしいアクセサリーを購入。イヤリングは丈夫に直してもらった。大分準備が整ってきた。

後は自分の体調の管理。公演前は屋台の食べものはなるべく避けた。特に火の通っていない生のジュースや食べ物は注意が必要。ココナッツウォーターはその場で割ってもらって飲むので大丈夫。正直、私の料理スキルはあまり高くないが自分で野菜を買って料理をしたり、フルーツを丸かじりしたりした(笑)大分痩せたが、健康は本番前まで維持することができた。

まだまだ書きたいことがあるので、次のブログで続きを書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。



Maya Shoko

南インド古典舞踊 バラタナティヤム Bharatanatyam

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